うーん、これすごいなあ。
『生きづらいと思ったら 親子で発達障害でした』(モンズースー著)
グレーゾーンの2人の子ども&自身も発達障害(ADHD)の診断を抱えた著者によるノンフィクションです。
わたしは、ブログ連載をコミックエッセイ化したものを買いました。
この本は、書くのに勇気いったと思います。
そして、その生活の大変なことといったら!
たとえば、長男くんを病院に連れていくと、待合室でエビ反り1時間(エビのように反り返って泣きわめく)、診察室で3人がかりで押さえつけ、薬局でまた30分エビ反り。夜は夜で30分ごとに授乳・・・。
信じられないほどの大変さ。著者は、本当によく育ててこられたなあと思います。
少し大きくなってくると、コミュニケーションがとれないなど、生きづらさを感じる場面が増えていきます。
まちまちな行政の対応も、もどかしい。自治体によってこんなに差があったら、子どもの将来に大きく響きそう。
こんなふうに、自身も障害を抱えながら療育をがんばっているお母さんに、せめて経済的な支援がほしい、お金の心配をせずに治療に取り組める社会であってほしいと思いました。