固定費:流動費の理想的な割合
この間読んだ、少し前の『プレジデント』に興味深い記事が載ってました。
家計再生コンサルトの横山光昭さんが書いた『家計が赤字になる本当の原因』という記事です。
それによると、赤字家計は固定費の割合が高いとのこと。(流動費も高めですけど)
固定費と流動費の理想的な割合というのが載っていて、
横山さんによると、理想的な割合は「固定費45%:流動費35%:貯金20%」だそうです。
毎月、赤字だという家計の平均は・・・
固定費65%:流動費45%となり、毎月10%の赤字が生まれているというんです。
かなり違いますねえ。
節約っていうと、もっぱら流動費(食費)に目が向きがちなんですが、まず手を付けるべきは固定費ということでしょう。
固定費の増加は隠れ貧困を招くので、気を付けないといけません。
そもそも、固定費、流動費って?
固定費は住居費、通信費、生命保険料、小遣い、ペット代など毎月一定額かかる費目のことです。
流動費は食費、水道光熱費、ガソリン代、被服費など毎月増減する費目のことです。
わが家の月収で当てはめてみた
それでは、黒字家計の理想的な割合に従って、手取り月収20万円のわが家の例で計算してみましょうか。
固定費 20万円×45%=9万円
流動費 20万円×35%=7万円
貯 金 20万円×20%=4万円
となります。
固定費9万円って、案外少ないですねー。
3人家族の場合、住居費3.5万、通信費0.7万、生命保険料0.7万、教育費1.5万(習い事代を含んで)、小遣い2万(夫婦合計で)、その他0.6万くらいでしょうか。けっこうきつい。
子どもが多かったり、住宅ローンを組んでたら、達成するのはむりな金額ですね。
そういう条件の場合は、そもそも貯金が20%もできません。
高年収の人が読む?『プレジデント』なので、「家計診断」も「年収600万円から1400万円」。
わが家のように「年収300万円世帯」はもう少し違った比率になるでしょう。
具体的には、貯金10%、固定費50%、流動費40%とかかな?
高年収なのに貯金できない家計は固定費が高い
それはおいといて、この記事を読むと、貯金できない家計は固定費が高いことがわかります。
たとえば、年収800万円のKさんちは固定費が70%です!
なぜ、こんなになるかというと、住居費が高いから。
年収減は住宅ローンの返済負担増に直結する
Kさんちの住宅購入時のローン返済比率は、手取り月収の25%以下と理想的でした。
むりなローンを組んでなかった。
それが10年後、理由があって妻が専業主婦になったので収入が減ってしまったということなんです。
今の返済比率は38%なので、生活はかなり苦しいはず。
実際、Kさんちは毎月5万円以上の赤字になってます。
それをボーナスで何とかしているというパターンですね。
住宅ローンは他の固定費と比べて削りにくい
こうなった時、あなたならどうしますか? 幸い、Kさんちは妻がパートで働くことで解決できました。
でも、働けなかったら・・・。
本人または子どもが病弱、子どもがまだ小さい、条件に合う仕事が見つからない。
そうなると、収入はかんたんには増やせない。
住宅ローンの支払って、いったん建ててしまうと、節約しようがないものです。
せいぜい、借り換えくらいでしょうか。
Kさんちは、あまり乗らない車を手放すことで、駐車場代がいらなくなりました(住居費に含まれる)。
田舎だと、1人1台なので、これもなかなか難しい。駐車場代はかからないか。
住宅ローンはくれぐれも慎重に
月並みですが、住宅ローンは考えられるリスク(共働きが片働きになってしまう、給料が減るとか)を計算して、借りましょう。
ありきたりの提案ですみません。
わが家はそういったリスクと合わせ、住む場所が固定されちゃうしなあと思って、新築に踏み切れません・・・。
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ちなみに、今の築40年の家はローンがないので、いつでも引っ越せます。
やっぱり、身軽なのが一番かなあと思ったりしますが。
価値観は人それぞれなので、後悔のない選択をしていけばいいと思います。