同じ収入でも「貯まる家計」と「貯まらない家計」
しばらく前の『サンキュ!』の、「『貯まる人』vs『貯まらない人』を全方位比べてみました!」の記事が気になりました。
同じ収入(年収502万円)・同じ家族構成(夫婦、子ども2人)なのに、貯まらないAさんちは貯金が180万円(持ち家なし)、貯まるBさんちは560万円(持ち家あり)なんです。
毎月の収支は、Aさんは毎月4万円以上の赤字、一方Bさんは毎月5万円貯金ができている。年間でみると、Aさんはほとんど貯金ができず、Bさんは150万円貯めているんです。
両家庭とも同じ手取り33万なのに、なぜこんなに違うのか。
Aさんちは突出している費目がある
Aさんちはほとんどの費目でBさんちより支出が高めなんですが、特に違うのは「食費」と「子ども費」。特に食費は5万5000円(外食費含む)のほかに、「その他」で「生協代」とあるので、これも食費に含めていいですよね?
となると、月6万5000円~7万以上?は使ってそう。
うーん、条件が違うけど、わが家の3カ月分だなあ。
その食費について問題は、Aさんが「ぜいたくをしているつもりはないのに・・・」と思っていること。
家族の健康第一と考えて、無農薬、無添加の素材などにこだわるおうちもあります。それは、価値観の問題なので、いいと思います。
ただ、Aさんの食費の使い方は、わたしから見るとチグハグなんです。
たとえば、コンビニデザートが日常買いなんですよね。ああいうのって、1個300円近くしませんか。それを家族4人分を日常買いとなると、それだけで、月1万超え!?
デザートは食生活の大事な潤いですが、これは行き過ぎかなあ。
ちなみにわが家では、コンビニデザートはお客さんが来た時とかの「ハレの日」用。おおげさですけど。
ただ、デザートにそれだけかけているのに、食事の写真を見ると、炊き込みご飯なのに、おかずがなぜか焼きソバ(関西圏ではふつうなんでしょうか)、ほとんど具のないみそ汁でした。
人様の食事をあれこれいいたくないけども、「・・・野菜がない」と思ってしまった。スイーツの日常買いと合わせ、これは、糖尿病のリスクも高そうです。余計なお世話ですが。
Bさんはスーパー主婦かも
Aさんちは4人家族で、子どもが7歳と5歳。食費を1人2万くらいかけたいわーというおうちもあるかもしれません。
でも、それは「人並み」な食費ではないでしょう。
一方のBさんちの食費は、外食費を含んで、驚異の2万5000円。
まあ、これは、これで「人並み」ではないですね。スーパー主婦といえそう。
一般的には、この中間の3万~4万が適正というか、ふつうの人でもやりくりできそうなラインかな?
赤字家計と黒字家計を分けるのは思ったより小さな差
よそのおうちの食費をあれこれダメ出ししちゃいましたが、AさんとBさんの家計をわける違いは、案外小さな差だということ。
食費と子ども費はかなり違いましたが、他の費目はそんなに違わない。むしろ、Bさんの方が高い費目も(住居費など)。
メリハリをつけて使えばいいんです
ひとことで言えば、Bさんちはメリハリ家計で、
Aさんは「ぜいたくをしているつもりはないのに・・・」の言葉に表されるように、のんべんだらりとすべての費目を使いすぎている(失礼な言い方をして、すみません)。
このように、すべての費目で「人並み」に使っていたら、絶対貯まらないんだということが改めてよくわかりました。貯まらないというか、赤字まっしぐら。
やっぱり、大切なお金は「これとこれに、これだけ使いたい!」って目的をもって使いたいものです。
「ぜいたくをしているつもりはないのに」何となく使い切ってしまったら、悲しいですね。
生きたお金の使い方ができるかどうか、が大事です。