住宅展示場のあのハッピーな雰囲気、ていねいに対応してくれる営業マンの方々。そして、すてきな家の数々。
「こんな家に住めたら幸せ」って思いますよね。マイホームへのあこがれも、どんどん膨らむことでしょう。
でも、ちょっと待ってください。
「家は一生の買い物」っていいますけど、本当にただの「買い物」なんでしょうか。
「マイホームは不動産投資と同じ」としたら・・・?
住宅(不動産)、その3つの特性
マイホームは、一生をかけて返していく高い「買い物」ではありますが、住宅(不動産)はやはり、他の買い物(動産)と違う特性を持っています。
わたしが考える、3つの特徴を上げてみます。
・高額である これはいうまでもありませんね。35年かけて返済していく買い物は他に見当たりません(保険商品などを除く)。
・流動性が低い 売ったり、買ったりが容易ではないです。立地が不便だった、ご近所さんが嫌だから引っ越したいと思っても、すぐに売れなかったり、思ったより安い値段でしか売れない場合も。不人気な土地だと、なかなか売れないかもしれません。
・維持費が高額 住宅は最初に購入費がかかるだけではありません。年数が経ってくると修繕費や、水回り設備の取り換えなどの費用が発生します。毎年払わないといけない固定資産税などの税金もばかになりません。
マイホームはやはり「買い物」の延長で考えてはいけない
マイホームは自分が店子(借家人)となる不動産投資である、という文をどこかで読んだことがあって、本当はリスクのあるものなんだと思った記憶があります。
そして、上の3つの特性を考えると、やはり、マイホームを買うというのはただの買い物ではないように思えます。
これまでも、そうではなかったのです。
ただ、戦後から親世代までは経済が上向きで、人口も増えていたので、まあ買っといて損はありませんでした。売れないかも・・・という心配もあまりなかったでしょう。
今は、経済がほとんど成長してませんし、人口も減る一方です。
なので、マイホームといえど、不動産投資と同じ位置づけでとらえないと、痛い目に会う確率が上がっているのです。
どうでしょう、家を買うことが不動産投資と一緒だったら、頭金も貯めずに「勢いで」買うのはとんでもなく危険だ!と感じるのでは?
ある程度の不動産投資の知識を身につけましょう
本当に基本でいいと思うんですが、マイホームを買うにあたっては不動産投資の基本を身につけるべきです。
不便なところに家を建ててしまって、売るに売れないという人もいるんです。
知識はあなたを住宅ローン破綻などの危険から守ってくれます。
間取りや内装を考えると同時に、リスクに備えてみませんか。