「家は金(かね)を生まねえんだからな」。
住宅ローンの返済に苦しんでいる知人が、家を建てる時に年配の人から言われた言葉だそうです。
自分が住む家は、お金を生まない
わたしはその言葉を聞いた時、ロバート・キヨサキの「持ち家は負債」という言葉を思い出しました。
自分が住む家は、お金を生まないのです。
「持ち家は負債」はさらにマイナスにとらえていますけれど(税金や修繕費等かかるから)。
家は直し直し、住むのがいい
「家は金を生まない」は、昔から言われてきた言葉らしいのです。
知人は今となっては、「家は古くなってきても、直し直し住むのがいい。その方が、新築するよりずっと安く上がるから」と、後悔しているのです。
家は直しながら、住み続ける。
戦後しばらくまではこれが一般的だったんでしょうか。
(ウィキペディアによると、個人向けの住宅ローンが普及したのは1980年代からのようです)
収入も今よりずっと低かったでしょう。そのせいもあるかもしれません。
住宅ローンが普及する以前は、主に貯金で支払ってたんでしょうか(現金一括払い?)。それとも、普通に分割払いかな。
「ローンさえなかったら・・・」
知人がため息をつきながら、「ほんとに、ローンさえなかったらな・・・」と話すのには、理由がありまして、家を建てた後、大病をしたご主人、入院中の娘さん、障害のあるお孫さんたちーと、二重三重の困難を抱えることになってしまったから。
そこへ、住宅ローンが重くのしかかっています。
障害のある孫たちのめんどうをよく見てあげたい。
けれど、自分も仕事をしなければ生活していけない。
住宅にお金をかけ過ぎるのには注意しよう
わたしは知人の話を聞きながら、何もしてあげられないことを残念に思いました。
なので、これから家を建てよう、買おうという人たちにはぜひ気を付けていただきたいなあと思って、この記事を書いています。
人生何があるかわかりません。「まさか」に備えて、慎重にローンを組むべきでしょう。
それと同時に、家=消費物ととらえ、過大にかけ過ぎないようにしたいものです。