煮物をおいしく仕上げるコツがやっとわかりました(主婦歴19年(汗))。
・柔らかくなってから、味を付ける。
・塩分濃度は0.8%。
・出汁(だし)を十分に。
この3つを守れば、そこそこの?煮物ができ上がるのです。
料理上手な方、基本を知ってらっしゃる方には当たり前すぎる知識なので、スルーしてくださいませ。
わたしの友人は「そうなんだ! 知らなかった」って喜んでくれたので、どなたかの役に立てば―と記事にしてみました。
シンプルな料理ほど難しい
煮物って難しくないですか?
おひたしや、炒め物同様、シンプルな料理は奥が深いですし、料理のうまい下手が表れやすい。
これまでの散々な「煮物歴」
40を過ぎて、煮物がおいしく感じるようになりまして、以前よりよく作るようになりました。
が! うまくいかなかったんです。
ちょっと固めに仕上がったり、中まで味がしみなかったり(特に大根)。
味が薄かったり、しょっぱかったり・・・。
散々です。
味見はしてるんですけどね。
特に、「味がしみない」のが難関でした。
きっかけは小豆を煮たことだった
これを打ち破ることになったきっかけは、小豆を煮て失敗したことでした。
小豆はゆでて柔らかくなってから砂糖を入れないと、後でどんなに煮ても柔らかくならないんです。
これを知らずに、一度失敗したことがありまして、意地になって2時間煮ましたが、結局小豆は固いまま。
2回目は柔らかくなるまでしっかり煮て、砂糖を入れたのでおいしく炊けました。
このことから、ひらめいたのです。
もしかして、煮物も一緒の原理じゃないかと。
調理は理科実験、または科学だ
ようするに、浸透圧の原理ですよね(違っていたら、ごめんなさい)。
具材が固いうちに調味料を入れると、具材が塩分や糖分を吸ってしまい、浸透圧が高くなる。
そして、それ以上具材に水分が入らないので、柔らかくならないのでは?
検証していないので、適当理論です。
あっさり成功した
小豆の失敗と成功でひらめいたわたしは、ともかく、大根を柔らかくなるまで煮てみました。
(中心部にすっと箸が入るくらい)
「味は冷める時にしみていく」というのは知っているので、煮えてから調味料を入れ、火を消して放置(室温にもよるので、冬はしばらく保温してます)。
しばらくして(1~2時間後)食べてみたら、味がしみているではありませんか。
これにはちょっと感動しましたよ。
あんなに苦労してたのに。
あんなにグツグツ煮込んでいたのはなんだったのか。
味付けは塩分濃度0.8%を目安につけ、出汁は煮物にもよりますが、かんたんに「本だし」を利用。
塩分濃度を守ることの大切さもよくわかったので、また後で書いてみたいと思います。
やっぱり時間をおいた方がおいしい
ただ、煮物はやっぱり時間をおいた方がおいしいんですよね。
これがネックで、作らない人も多いんじゃないでしょうか。
わたしも、共働きのころはほとんど作らなかったなあ。
これを解消するには、働いていて家にいない人は、朝なり、前の晩なり、具材を柔らかくなるまで煮て、味をつけておくといいと思います。
(何回か火を入れ、温度を下げる―を繰り返すほど味はしみていくような気はしますが、1回でもそれなりになります)
そうすると、夕飯のころにはおいしい煮物が食べられますよ。
まだまだ寒いので、暖かい煮物でほっこりしてみてはいかがでしょう。