「あの頃に戻りたいなあ・・・」。誰しもそう思う時があると思います。
わたしは1年前に戻りたいです。
時のたつのは早い
先日、母の1周忌法要を済ませました。
時のたつのは早いものです。
1年ちょっと前、母の胃がんが見つかった時はすでに末期でした。
スキルス性胃がんでしたので進行が速く、幸い(手術してよかったのかどうか疑問は残りますが)手術はできたのですが、術後3カ月弱で帰らぬ人となりました。
後悔が残る日々
いまだに後悔が残るのは、なんでもっと手厚く看護してあげられなかったんだろうということ。
あの時、こうしていればーと思うことばかりなのです。
なので、もし、時間が戻せるとしたら、母が退院してきた1年ちょっと前に戻りたい。
できれば、体調不良を訴えていた2年前、いや、体重減少がひどくなってきた4年前、それとも、がんができていたであろう7年前に戻れるならば戻りたいです。
20年前に胃のポリープが見つかっていたのだから、その時にピロリ菌を除菌していればこんなことにならなかったんじゃないか?
そんなふうに、どこまでも原因を探ってさかのぼってしまう、この1年でした。
たとえ20年前に戻れても、当時はピロリ菌の危険性がわかっていなかったので、どうしようもないのですが。
花を育てるのが大好きだった母
手術後、転移の速さから、先生からは「もって、桜の季節まで」と言われていましたが、結局桜を見ることなく亡くなってしまいました。
花を育てることが大好きな人で、春になると、実家の庭の花壇は花でいっぱいになっていました。
実家に行っても、もうそれらを見ることはできません。
わが家の庭には母からもらったチューリップの球根が植わっています。
今まではおざなりにしていたのですが、今年からもう少し手入れしてあげよう。
母のようにはいかないだろうけれど、きれいな花を咲かせたら、天国できっと喜んでくれるでしょう。