わたしは5人に1人いるといわれる「HSP」(Highly sensitive person 感覚過敏な人)
なので、人混みの中にいるとどっと疲れてしまいます。
人混みにいると、様々な話し声や車の騒音、音楽に神経がざわざわするし、文字情報(看板とか)も
わずらわしい。そして光もまぶしい。
人が多い=モノが多いところなので、頭の中が混乱してしまうのでしょうね。
家の中でも外でも、ごちゃごちゃした環境が非常に苦手です。
山と田んぼしかない田舎に生まれてよかった・・・。
音といえば、虫の音か鳥の声くらいだし。
HSPの特性については、この方のブログがわかりやすいです。
ついでに自己診断テストも載っています。
HSPとは?敏感、繊細で感受性が高く生きづらい人へ - ポジ熊の人生記
わたしは23項目中21項目当てはまりました。
前もやったけど、ほぼほぼ当てはまります。
こんな自分ですが、仕事をしていた時はまあ若さもあったので、何とか乗り切れていたのでしょう。
HSPという概念も知らなかったし、特に疲れているという意識もなかった(実際は疲労困憊していたと思う)。
しかし、30代後半になって体力が落ちてきたのもあり、精神的な疲れを日常的に感じるようになりました。
仕事に行くということ自体が重荷に感じるようになったのです(そんなに大変な仕事ではありませんでしたが)。
それで仕事を辞めてみたら、まあ毎日楽なこと!
時間の余裕ができたのだから当たり前ですが、それ以外に外界からの「刺激」をコントロールできるようになったのが大きい。
基本、日差しが強い時間帯は外に出ませんし、気持ちが疲れている日は閉じこもっていられます。
(田んぼや畑だと日差しは平気なんですよね。自然の中だからでしょうか)
うるさいところへ出かけたり、苦手な人に合わなくてもいいし、まるで天国です。
とはいえ、どうしても出かけなくては行けない時もあります。
食材が切れて夕飯の支度ができない、子どもの学校の用事がある、今日中に手続きしなきゃいけない・・・。
(まあ、「人混み」というほどではありませんが)
今は楽な毎日を送っているので、そんな時は以前にも増して外出がおっくうになります。
そこで思いついたのが、「感覚スイッチをオフにする」こと。
どういうことかというと、最低限の機能を残して、後の不要な感覚機能を感じなくするということなんです。
たとえば、スーパーに行かなきゃならない場合ですと、視覚とある程度の判断力(値段や品質を
判断するためと、運転もするため)を残して、後の感覚(聴覚だとか、皮膚感覚だとか、
嗅覚など)の出力をなるべく切るのです。
「聞こえてはいるけれど聞こえてない」みたいな感じですね。
聴覚と脳の認知機能の間を切るというか・・・
そんなことできるの?と思われるかもしれませんが、訓練しているうちにできるようになりました。
外界から得る刺激のうち、不必要な情報を省いて必要な情報だけを適切に取り入れるという
ことを「普通の人」は自然とできてると思います。
ただ、わたしの場合、自然とはできないので、訓練したのです。
こういったフィルタリングは発達障害者も不得手なようなので、もしかしたら発達障害なのかも?
まあともかく、感覚スイッチオフ作戦ですが、思った通り、あんまり疲れずに帰ってくることが
できました。
やったー!
これで、外出も思いのままだね♪と思っていたのですが・・・
この方法、欠陥があります。
それはたとえば、「知人に会っても気づかず、スルーしてしまうこと」。
「知人に会ったらあいさつする」能力が抜け落ちてしまう。
おかげで「知らんぷりされた」「何度呼び掛けても気づかないんだから」と言われたこともあります。
それで、「知人を見つけたらあいさつする」機能を付け加えましたw
これでとりあえず知人を見落とすことはなくなったのですが、それはそれで気を張っていないと
いけないので、帰ったきた時どっと疲れが出るのです。
元通りだ~(涙)
なので、今はもう「知人を見つけて反応する」機能はオフにしてしまいました。
ごめんなさいね、無視してるんじゃないんですよ~
そんなわけで、感覚過敏者にとって外出は疲れるものだという話でした。
(個人差は大きいと思います)
オン、オフの2者択一ではなく、照明でいったら「調光機能」か、蛍光灯みたいに複数あれば
明るさを調節できるように、自分の感覚の感度を調整できて便利なんだけどなあ。
余談ですが、HSPというのは昨日書いた「蘭のような子ども」と同じだと思われます。
比率も一緒だし(5人に1人)。
昨日の記事はこちら→
命の回数券「テロメア」。健康寿命を延ばしたいなら『テロメア・エフェクト』は必読
そういった特性を持つ子どもたちは、適切な環境と温かい態度で育ててあげれば、この上なく
きれいな花を咲かせることができます。
HSPかも?と思った人はこちらの本に詳しく載っています。
敏感すぎて困っている自分の対処法 苑田 純子 (著)