高齢期はともかく、40代とか若いうちに病気になったり体調を崩す人は「いい人」が多いなあという印象を持ってます。
いろいろやることはあるだろうけど、早く寝よ。
「いい人」っていうのは、自分より他人のことを優先するような人という意味です。
あ、若くして病気になったといっても不摂生で病気になったっていう人はここに含めずお願いします。
40代で体調を崩す人
40代という若いうちに体調を崩してしまう人がチラホラ出てきました。
それは、わたしの周りでは子どもが複数(3~4人)いて、子育てに熱心なお母さんであることが多いです。
子どものためを思う、いい人ばかりなんですよね。
そういう「いい人」である彼女たちは家族思いで、いかに子どもやだんなさんのためになるかを考えて日々行動してたり、家族外の人にも優しい。
利他的な人は遺伝子を残しやすい
ところで、わたしたちは「利他的な人=いい人」と判断することが多いと思います。
利他的とはーヒトを含む動物が他の個体などに対しておこなう、自己の損失を顧みずに他者の利益を図るような行動のこと。
狩猟採集時代(人類史のほとんど)の暮らしを想像してみましょう。
利他的な人は、満足するような量の食料を得られなかった日でも、さらに食料が不足している人に乏しい食料を分け与えていたのではないしょうか。
食料を独り占めするような人より、自分の分を多少減らしても他人に分け与えるような、そんな人。
当然、周囲からも好かれ、結果的により多くの遺伝子を残すことができたのでは?
これは現代でもそうでしょう。
参考:収入が多くて子だくさんな人は"あれ"が違うぞ!という観察研究の話 | パレオな男
家族のために尽くして自分のことはおろそかに
当然ながら、こういう子育てにも家事にも熱心に取り組む彼女たちは、だんなさんからも子どもたちからもとっても好かれてます。
ただね、と心配に思うことは・・・。
子どもやだんなさんに尽くすあまり、自分のことがおろそかになってること。
具体的には、自分の睡眠時間を削ってたりといったことです。
現代は忙しすぎる
狩猟採集時代は利他的な人であっても、就寝時間が24時を回るなんてことはあり得なかったはず。
現代と比べ極めてシンプルな生活だったから、子育て中のお母さんだって夜の7時とか8時には寝てたと思うんですよね。
それに比較して現代は忙しすぎる。
病気になる人の暮らし
40代で病気になったような人は、フルタイムで働き、家事もしっかりこなす。その合間に子どもの習い事の送り迎え・・・。
そんな暮らしをしてました。
疲れてただろうし、たぶん睡眠時間もあまり取れてなかったでしょう。
多少は利己的になろう
家族からはもちろん、周りからも慕われてる人ばかりなので、その人たちを悲しませないためにも、多少は利己的な行動を優先させてほしい(この場合はしっかり寝るってこと)と思います。
関連記事: 家事や子育てよりも自分の睡眠を優先すべき。
利他的であることと利己的であることのバランス
利己的(自分の利益だけを追求しようとするさま)なのは一般的にはよくないこととされてるし、あんまりにも利己的な人は「自己中」ってことで嫌われてしまいますが、反対に、尽くし過ぎてしまう利他的な人も問題のように思います。
周囲から好かれ、かつ自分も幸せであるために、利他的であることと利己的であることのバランスを取るのが大事なんでしょう。
いい人過ぎないのが長生きのコツ?
最近、周囲の人が立て続けに病気になったんで、いい人は病気になりやすいのかなあ、と思った次第です。
- 自分を顧みず、他人(主に子ども、家族)のためになる行動をする利他的な人
- 家族思いのいい人
- とにかく優しい!
病気になった彼女たちにはそんな特徴があります。
この条件に全部当てはまらないわたしは・・・、長生きするに違いありません。
もうちょっと利他的に生きた方がいいのかなあ。
参考:アビゲイル・マーシュ: 人が利他的になる理由 | TED Talk Subtitles and Transcript | TED
ずば抜けて利他的な人はそもそも脳の偏桃体の大きさが違うよ、反対にサイコパスは・・・という話。