「無料プレゼント」に飛びつくことによって失うものは5つあると思います。
- プライバシー(個人情報や利用履歴)
- 品質(ちゃんとした値段で買うものと比べて質が落ちることも)
- 空間(欲しくもないのにもらってきて場所をふさぐ)
- より多くのお金(無料サービスは有料サービスへの入り口)
- 自尊心
ご飯の時間になると雪をかき分けて突進して来る外猫ちゃん。必死です。「お得のためならどこまでも〜」っていうのはこの姿と似てる?
新規顧客獲得や客寄せ、話題作り、売り上げアップのために様々な無料のプレゼント企画があります(懸賞や新規登録したら◯◯ポイントプレゼントとか)。
それらに応募したりアプリをダウンロードすることで、個人情報や利用履歴を企業に渡してしまったりしているわけです。
わたしは住所や氏名、年齢、電話番号が知られてもどうってことないって思ってるんで、懸賞によく応募してますけどね 汗
それ以外に見落としがちだけど、「自尊心を失う」こともあるんじゃないかな?って最近思うようになりました。
無料というだけで飛びついてると、自己評価を下げてしまったり、他人からの評価を下げてしまうこともあるんじゃないかなあと。
というのも以前、地域では人格者で知られる人が無料のモノに飛びついているところを目撃してしまったからなんです。
その時の様子があまりにも鬼気迫っていて⋯(数量限定品だった)
「⋯大家族だし、生活が大変なのかもしれない」と思ってみたりしたけど、なんか人間の品位とは?みたいなことをを考えさせられました。
たしかに、日々やりくりに追われてる主婦にとったら無料とかセール品は見逃すことができないチャンス。
そんな時に上品にやってられませんよね。
本当に欲しかったものなら多少髪を振り乱してトライしてもいい(と思いたい)。
ただ、普段とのギャップがあり過ぎると周囲はびっくりしてしまうし、もしかしたら無料品に飛びついた姿が本来の姿なのかも?と思われてしまうかもしれません。
ここまで他人事のように書いてきたけど、わたしも無類の「無料大好き人間」です。
お得情報は基本的には見逃しません(たぶん見逃してないと思う)。
そんなわけで先月もZOZOTOWN前澤さんの「100万円お年玉配っちゃうよ」祭りにも参戦してました。
応募条件がツイッターのフォロー&リツイートだけなんですもん。かんたんですよね。
「当たったらすごいな♪」くらいの感覚で気軽にリツイートしました。
(そういう人は多かったでしょう。この規格外の発想で前澤さんはあっという間に600万超えのフォロワーを獲得しました)
で肝心のお年玉プレゼント企画ですが、当選した人は単にリツイートしただけじゃなくて「困ってる人のためにお金を使いたい」という熱い思いを書いた人が多かった模様なんです。
それを知った時、わたしは無性に恥ずかしさが込み上げてきました。
いい年したおばさんなのに困ってる人たちのためを思うどころか自分のことしか考えてなかったと。
そんな「キラキラ理由」の人たちに勝てるわけがありませんよね。
応募条件はフォロー&リツイートだけだったけれども、実はそういった他人のことを一生懸命考えてる「尊い人たち」の選抜オーディションだったと。
あとで読んだ記事にそういったことが書かれていて、応募した自分がますます惨めに思えました。
無料で100万円がもらえるかも!と飛びついたことで失ったのは自尊心、自己評価だったんです。
どんなものであれこの資本主義の世の中、本当にタダのものはありません。
そこに飛びつく前に「はて、これは一体何と引き換えにしているんだろう?」と考えた方がいい。
今回の一件はそんな教訓になりました。
武士は食わねど高楊枝じゃないけど、低収入だからってプライドまで売り渡す必要はありません。