投資家、内藤忍さんのブログを読んでて、「健康寿命」ってこんなに短いの?って改めて思いました。
健康寿命」は2016年のデータで、男性が72.14歳、女性は74.79歳
健康寿命とは「心身ともに自立し、健康的に生活できる期間」と定義されます。
【最新】47都道府県の健康寿命ランキング | ヘルスケア女性マーケティングのウーマンズラボ
この健康寿命、食生活(特に塩分と野菜の摂取量)や健康意識の違い(喫煙や飲酒、運動習慣の有無)などで、上位の県と下位の県ではだいぶ差があります。
ところで、健康寿命の表を見た時いつも疑問に思うのは、うちの県の健康寿命ってこんなに短いの?っていうこと。
比較的若い頃から病気だったような人を除けば、表にあるような年齢(うちの県の女性の場合だと74歳前後)で介護を受けたり、自立的な生活ができなくなるお年寄りは周りにいません。
どういう調査をしてるんだろ??
健康寿命の数値は,「健康日本21(第二次)」で採用されているものです。
これは厚生労働省国民生活基礎調査により、全国から無作為抽出された国民を対象に「あなたは現在,健康上の問題で日常生活に何か影響がありますか」と尋ねて、「ある」と回答した人は不健康、「ない」と回答した人は健康とみなして計算したものです。
この方法で計算した健康寿命を「日常生活に制限のない期間の平均」と言います。
健康寿命はどのように調査されたものか?|Web医事新報|日本医事新報社
とのこと。
そんな主観的な指標なんだ!とびっくりしてしまった。
「健康上の問題で日常生活に何か影響がある」かどうかって、人によって捕らえ方が全然違います。
高血圧・糖尿病もちで歩くとすぐ息切れするのはかなり危険で命に関わる「不健康」だけど、膝関節が痛くて歩くのに難儀する程度の「不健康」はどうなのか?
どちらも「日常生活に制限」はあるけど、寿命に直結するのは前者の方ですよね。
これらを一緒くたに、しかも、個人の感覚を元にした回答で集計してるとは。
どうりで違和感あるわけです。
これくらいの年齢になれば誰でもどこか調子悪いとこ出てきますよね⋯
あと、健康意識の高い低いでも回答は変わってきそう(健康に無頓着な人は多少の不具合には関心を払わないだろうから)。
こんな主観的な基準の指標、役に立つのかなと思いつつ記事を読み進めたら、
国民生活基礎調査は対象者の抽出数の関係で市町村単位での利用が困難であるため、介護保険データを活用した計算が行われています。
その場合は、要介護2~5の要介護認定を受けている人を「不健康」、そうでない人を「健康」とみなして計算するのが一般的です。
健康寿命はどのように調査されたものか?|Web医事新報|日本医事新報社
という記述がありました。
この方法で調べた健康寿命は、「日常生活動作が自立している期間の平均」または「平均自立期間」と呼ばれるそうです。
こっちの方が客観的でわかりやすくないかな?
こちらの基準の方がわたしたちの実感とも合うと思うんですよね。
実際この「日常生活動作が自立している期間の平均」でいくと、
- 男性は79.47年
- 女性は83.84年
とのこと。
平均的には、これ以降になると要介護2以上の「要介護者」になって、日常生活動作が自立できてない状態になるわけです。
この年齢を見ると、先ほどの「健康寿命」より平均寿命にぐっと近づきます(2019年の日本人の平均寿命は男性81.41歳、女性87.45歳で過去最高)。
というわけで、「健康寿命」には2つの基準があって、一般的に言われてるのは国民生活基礎調査(主観的な感覚)の方なんだとわかりました。
2つの「健康寿命」をそれぞれ比べてみると(2016年の調査)、
- 「自分が健康であると自覚している期間の平均」は男性72.31年、女性75.58年(国民生活基礎調査)
- 「日常生活動作が自立している期間の平均」は男性79.47年、女性83.84年
(介護保険要介護2未満の人)
となりました。
不健康になってきた⋯と実感してから、だいたい7〜8年後に介護が必要になる感じですね(そして、平均寿命からすると、健康寿命が終わってから男性は約2年、女性は約4年で亡くなるイメージ)。
ずーっとモヤモヤしてた「健康寿命」について今日調べてみてスッキリしました。
健康に気をつけつつ、なるべく長く楽しく過ごしていきたいものですねえ。
健康オタクとしては100歳まで元気に過ごしたい😁
健康寿命を保つには何と言っても筋肉が大事でしょう。
老後の安心はお金でも友だちでもなく筋肉なのだ(すっかり筋肉信者になってます笑)。