体に悪いのは重々承知だけど、どうしてもタバコがやめられないっていう人は多いと思います。
そんな人でも、なぜ禁煙しなきゃいけないかというわかりやすい「数字」を突きつけられると禁煙できるかもしれません。
そんな数字を実感できる「魔法の数式」がこちら。
1日の喫煙本数×喫煙年数 > 400(を超えるとヤバイ!)
これは「喫煙指数(ブリンクマン指数)」と呼ばれるものを、危険性をわかりやすくするためにアレンジしたものです。
喫煙指数とは⋯、
喫煙指数とは一日の喫煙本数と、これまでの喫煙年数から計算することが出来ます。
たとえば、1日に40本、20年間喫煙している場合は40×20=800で、喫煙指数は800。
この指数が400以上で肺がんのリスクが上がり、700以上ではCOPDのみならず、咽頭がんや肺がんのリスクが数十倍上がるという報告があります。
禁煙豆知識・喫煙指数(ブリンクマン指数)とは? | 健康づくり | ソニー健康保険組合
たとえば、1日の喫煙本数が20本、喫煙年数が20年とすると、
20本/日×20年=400
となるわけです。
成人してから1日1箱(20本)吸ってると40歳で「危険水域」に到達しちゃう。
400を超えると肺がんの発症率が高まります。
この400という数字が意味するところは「健康でいられる(可能性が高い)かもしれないギリギリ崖っぷち」ということであって、400以下なら発症しないとか、400を超えたらほとんどの人が発症するっていう意味じゃありません。
統計的に発症リスクがかなり高まってくるというレベルが400という数字。
「400までは大丈夫〜」って安心して吸ってていいっていうわけではないです。
こういうはっきりした目安があると、自分が今「何合目にいる」かわかるから怖いですよね。
わたしが喫煙者で仮に400に近づいてたら、即禁煙します⋯
実際、いくら禁煙を勧めてもガンとして聞き入れなかったわが家のだんなさんも、この数字にビビって(400を超えてた⋯)気づいたら喫煙しなくなってました笑
数字にして「見える化」すると、やっぱ効果あるわー
ちなみに、禁煙してから何年で肺がんリスクが「リセット」されるかっていうと、
それでは何年禁煙したら、発がんリスクが喫煙歴ゼロの人なみにリセットされるのだろうか。
(中略)
男性はある時点から21年間禁煙を続けた場合、発がんリスクが全くたばこを吸わない男性なみに下がることが判明した。
女性の場合はぐっと短く、禁煙後11年で発がんリスクがリセットされるようだ。
禁煙何年で発がんリスク「帳消し」に?女性11年、男性は… | 健康 | ダイヤモンド・オンライン
とのこと。
「21年」て気が遠くなりそうだけど年月の経つのはけっこう早いし、やめさえすれば喫煙歴0の人並みに肺がんリスクが低くなるのはうれしいですよね。
引き返すなら今、なのだ。
さらに、禁煙の効果はこれだけじゃありません。
タバコを吸い続けると、たとえ肺がんにはならずとも、血管がボロボロになる「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」の発症リスクがけっこう高くなります。
禁煙することで、この怖いCOPDのリスクも下がるんですよ。
COPDになると、すぐ息切れしたりして毎日の生活がかなり苦しそうですよね。
(元ヘビースモーカーでCOPDになった晩年の桂歌丸師匠を見ててそう思いました)
ただ、低下した肺の機能は元には戻りません。
加熱式タバコ(アイコスやグローとか)も例外ではないとのことなので、やっぱりタバコを吸う習慣そのものを早くなくすに限ります。
節約にもなりますね。
ただ、いきなり禁煙は自信がない⋯という人にはこんな商品も今はあるんですね。
年間10万円も節約!さらに健康に!国内最高峰Vape & E-Liquidブランド【JPvapor】
この「電子タバコ」、葉タバコは使用しておらずニコチンもタールも0とのこと。
USB充電できる本体に各種フレーバー付きの液体を入れて吸います。
吐き出すと一見煙のように見えるのは水蒸気なんですって。
いきなり禁煙は口寂しい、どうしてもタバコをやめられないという人は、とりあえずこういったもので脱タバコを進めてみてはどうでしょうか。
ただ、
世界保健機関(WHO)は、「電子たばこのエアロゾルにさらされると、健康に悪影響をもたらす可能性がある」と警告しています。“香り成分”の中には化学物質も含まれますから、十分に考えられる話ですね。
【医師に聞く】「加熱式たばこ」や「電子たばこ」ならCOPDや肺がんのリスクは下がりますか?(Medical DOC) - Yahoo!ニュース
といった警告があるから、タバコを断つまでのほんとに短期間だけ利用するというのがいいかもしれません。
タバコは「麻薬」と言っていいので、意思の力で禁煙するのは難しいでしょう。
本来なら禁煙外来に通うのが一番なんだろうなって思います。
あと、本を読むのも効果があるかもしれませんね。
そして、「禁煙」といったらこの本でしょう。