先日、看護師さんのこのツイートが話題になってました。
看護師やってると思うけど、みんな死に幻想を抱きすぎ。「死んだ方がマシだ」とか「そのうち死ぬから良いんです」とか言って医療者の言うこと聞かずに好き勝手する人が多いけど、今時死ぬのってそんなに簡単じゃない。積極的な治療を拒否しても死ぬまでの期間は昔より長くて本人も家族もかなり辛い。
2021-01-15 11:15:25
梶本 時代 @uni_iga_iga
だから健康寿命を大事にしていきましょう。いざとなったら死ねばいい、という考えは後悔を生みます。不健康にはすぐなれるけど健康を取り戻すのは物凄く大変です。不健康な人ほどしんどい死に方をしやすいです。
現役の看護師さんが語る「みんな死に幻想を抱きすぎている」という話 - Togetter
人生好きなように生きたらいいと思うし、何を飲み食いしようが本人の意思でいいと思う。
だけど、そう考えてる人ってただの無知な場合が多いです。
人間そんなかんたんに死ねませんて。
ましてや(延命)医療の発達した現代では。
タバコ吸ってると肺がんにはならないかもしれないけど、かなりの割合(15%くらいらしい)でCOPD(慢性閉塞性肺疾患)になって呼吸が苦しくなる
とか、
糖尿病なのに症状(合併症)が出るまで放ったらかして、あげく失明してしまった
とか、
運動しなきゃと思いつつじーっと座って過ごしてばかりいて老年期にフレイル(虚弱状態)になって長く寝たきりになる
とか、
現在の生活を続けてたらどうなるか?を知らなくて悲しい状態になってしまう例は上げれば枚挙にいとまがありません。
そこまで健康状態が悪化しちゃうと、本人がいくら後悔して生活を改めても今の医学では元には戻せないから、まさに「失ってわかる健康のありがた味」ということになってしまうでしょう。
放置すればいずれひどい状態になると知ってれば(知識があれば)、予防のための行動につながってたはずだと思うんですよね。
健康=知識の幅と量と言えるかもしれません。
ただ、
- そもそも知的活動が不得手な人もいる
- 怖いから不都合なことを知ろうとしないというメンタルの部分(これは皆共通しますよね)
- 予防医学に重きを置かない制度の問題(予防医療は診療報酬がもらえなかったような⋯?)と、延命技術の発達
これらの背景が相まって結果、
- 情報をキャッチする能力が低く、勉強が嫌い
- 知識があっても自制心が低く行動ができない(運動がいいとわかっちゃいるけどやってないとか)
- (新鮮な食材を買えないほど)貧乏である
そんな人ほど不健康な期間が長く、苦しむということになるでしょう。
個人の感想なんで不正確かもしれません。
でも、肌感覚としてこういう実感があるんですよね⋯。
数十年前まではそういった特性がある人でも、地域の(健康的な)食文化に守られてたり、科学技術が今ほど発達してなかったから体を動かさざるを得ませんでした。
そういう環境のおかげで、ある一定レベル以上の健康が守られてた人たちも多かったはず。
たとえば沖縄とか。
所得は低くても伝統的な料理のおかげなどでかつては長寿を誇ってました。
ところが食文化が崩壊し、車が普及した近年では見る影もありません(女性はさておき、男性の凋落が著しい)。
国が予防医療に力を入れてくれるとか健康長寿のための環境を整えてくれる気配もない今、自分の健康を守るのは自分しかいません。
ある程度の栄養の知識を持ち、睡眠と運動の時間を確保してやり続ける。
そういう人たちと、好きなだけ好きなものを食べてろくに運動もせず、夜更かしして睡眠不足という人たちとの間での「健康格差」は現状では開くばかりでしょう。
ま、わたしも今はこんなふうに書いてるけど、階段を5段上っただけで息切れして「これはまずい」と本格的に運動をし始めたのが45歳なんで全然いばれないけど 笑
知識はあっても時間が取れない社畜の皆さんとか、やたら家事や子育てに時間をかけてて(むしろそれが偉いと思ってる)これまた運動する時間がないって言ってる主婦とかも不健康予備軍ですよね。
(わたしも数年前までそうだった 汗)
いくらお金や時間があっても健康でなかったら何にもなりません。
人生は「体をいかに健康に保つか」というゲームなんです。
健康でお金も時間もある人が「勝ち組」っていうルールだと思ってわたしは生きてますよ 笑
早く国が予防重視の仕組みを作ってくれて、誰もがある程度の健康を保ちながら長生きできる世の中になるといいなあって願ってます。
(こんなこと書いてるやつが短命だったり、大病するかもしれませんがね 笑)