1日のうち8時間の間は好きなように食べ、その他の16時間は何も食べないという「間欠的ファスティング」(または16時間断食)が最近はやってるようです。
16時間もの間空腹でいたら胃が小さくなって、物理的に満腹感を感じるのが早くなりそうですね。
自分でやってみたことないからはっきりとはいえないけど、いくら8時間の間は好きなように食べていいとなってても1日の食べる総量は減ると思う。
8時間の間にドカ食いしちゃう人もいるかもしれないけど、以下は16時間断食で1日の食べる総量が減るとしたらと仮定して書いてます。
実際「あんまりお腹が空かなくなった」という人もいるみたいだし。
でもそれって、基礎代謝が落ちて空腹を感じにくくなっただけなんでは?という疑問も浮かぶんですよね。
体からしてみれば入ってくる食事量が減ったら「飢餓がやってきた?!」とびっくりしちゃって、飢餓に備えるべく基礎代謝を落とし「省エネモード」になることが予想されるので。
ところでこの食事方法ってどんな人向けなんだろうか?と考えると、やっぱり太った人や太りかけてる人向けなんでしょうか。
著者の青木厚さんはこの記事の中で、
「空腹の時間は、脂肪を燃やすだけでなく、体の内側から若返り、病気や老化を遠ざける効果があるんです」
「16時間断食」の極意とは? “食べない時間”が生み出す科学的メリット|OCEANS オーシャンズウェブ
と説明してて、ダイエットだけじゃなくアンチエイジング効果もねらえるようなんですね。
それは魅力的!
⋯だけど、ダイエット全般にいえるけど、BMIが22とかの標準以下の体重の人が「もっとやせたい」と食事量を減らす(または結果的に減らすことになる食事方法をやる)のは危険でしかありません。
それくらいのBMIの人ってたぶんそんなに大食いじゃないだろうに、さらに食事量を減らすとなると栄養失調になる確率が高まるんじゃないかと。
21とか22の数値なのに「プヨプヨしてていやだ」というのは単に運動不足なんだから、筋トレやウォーキングをすれば引き締まりますね。
筋肉を増やすことをせず体重だけ落としても望んだボディラインにはならないでしょう(たぶん)。
話は飛ぶけど、極端なことをいえばBMI25以上(肥満)とか体脂肪率が30%を超えてる(女性の場合)とかってたぶん食事「量」の問題じゃないんですよ。
それよりずっと重要なのは食事の「質」、つまり何から栄養とカロリーを摂ってるかっていうこと。
想像してみてください。
ごはんに具だくさんのみそ汁、焼き魚にたっぷりのほうれん草のおひたし。
食事と食事の間に小腹が空いたら果物を食べる。
こういった食事で太るというのは考えにくいです。
実際、こういう「形のわかる物」で作られた油を使わない食事は、菓子パンやジャンクフードみたいな「超加工食品」と比べて高栄養なのにローカロリーなんですよね。
だから、ダイエットに飛びつく前にやるべきことは「食事の質を上げる」ことで、それこそが一生太らずにいられるほんとの意味でのダイエットなんだと思います。
かくれ肥満だったわたしも、基本的な栄養のことを学んで食事の質を上げ活動量を増やした結果、BMIは20と以前と変わらないけど体脂肪率は28%から21%前後に減り、なおかつ、とっても元気に毎日を過ごせてます。
「これ食べたら太るかも?」なんて思いながら食事をすることもありません。
肥満でないのならそんな特別なことをしなくても昔ながらの食事と食事の仕方をしてればいいんじゃないの?って思いました。