このところ、火事に遭った知人宅の片付けの手伝いをしてます。
そこで思ったことは、「火事そのものより、不用品の片付けの方がずーっと大変」ていうことでした。
まあ火事ったって台所のボヤ騒ぎていどだったから、本格的に燃えちゃったわけじゃありませんけどね。
炎が天井や柱にまで移る前の段階で消火できたから、消防車の放水は免れました。
ただ、熱で窓ガラスは全部割れ、照明器具などのプラスチック類(コンセントのプレートなども)は溶けてしまってる。
火元に近かった壁際はもちろん真っ黒です。
火事って大変ですよね。
でもこれらの被害はそれぞれの分野のプロがいるから、見た目とは裏腹に意外とすぐに何とかなるんです。
大工さんや電気屋さんの手にかかれば、ほんの1〜2日で完全に直ってしまう。
しろうとの出る幕はありません。
じゃ何で何日も手伝いに通ってるのかといえば、火事をきっかけについでに始めた「片付け」のせい。
溜まりに溜まった不用品を捨てることになり、その手伝いをしてるんです。
もうこれがね、終わらない。
台所の棚から出るわ出るわ、賞味期限が切れたジャムの瓶とか、調味料のボトルとか、ずーっと前に漬けた漬物とか。
まだ寒い時期だから、処分するにも臭いが少ないのが救いです。
長期間放っておかれた水分を含んだ食材を捨てるのって手間がかかるんですよね。
ビン1つ開けるのだって、錆びててフタがまず開きません。
フタが開いたら開いたで、中身を捨てて洗って乾かさなきゃいけない。
ビンの中に中身がこびり付いてて、しばらくほとばさないといけなかったりして、とにかく手間がかかります。
どうしても開かないビンはカナヅチで割らないといけません。
中身は中身で集めて、ガラスはガラスで「危険物」として箱につめて⋯
こんなのが何十個もあると、いやー、もう気が遠くなります 笑
不用品を捨てるだけという、ムダで非生産的な作業に費やす時間がもったいなくて泣けてきました。
「もったいない」を溜め込んだ結末は悲惨なことになることを実感してます。
とまあ、長々と愚痴を書いてきたけど5日目の今日、とりあえずゴミは捨て終わって以前とは雲泥のスッキリした部屋に。
やっぱりやってよかったなー
「成果」が見えたので気持ちが晴れ晴れしました。
この1週間の体験から改めて物との関わり方、捨て時を考えさせられてます。
ところで、数ある片付け本の中でもっともわかりやすくて説得力があるなと思ったのは、勝間和代さんの「使うものだけ残す」という基準でした。
それをさらに厳しくしたものが、ドミニック・ローホーさんの「自分の家が火事になったと想定し、まずなにを買うべきかリストを作ってみる」という基準です。
この基準に照らし合わせれば、ほんとに必要最低限の持ち物に落ち着くと思います。
物であふれてる家の場合、たいていのインテリア用品とかは「不合格」になるでしょう。
わが家はそうでした 笑
今回の火事騒ぎでこの基準のことを思い出しました。
さっそくゴミ袋を持って家の中を点検してみます。